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当院における在宅血液透析(家庭透析)

在宅血液透析とは

国内で透析を受ける患者さんは2012年末で約31万人おられます。従来、血液透析は週3回、決められた時間に病院へ通い4時間前後の透析を行います。また、病院での血液透析を受ける場合、食事療法にも注意して生活をしなくてはなりません。当院は在宅血液透析導入施設として2013年1月14日に開院し、在宅血液透析の導入、維持管理を実施しています。在宅血液透析とは、病院でおこなっている血液透析を自宅で患者さん自身が自由な時間に行うことのできる治療法です。
在宅血液透析を実施するにあたってはいくつかの条件があります。主なものとしては、「介助者を確保できる」「自己責任である」「心疾患等の合併症がない」「自己穿刺ができる」等です。患者さん、家族、医療スタッフとの面談により在宅血液透析の導入が決定したら、病院にて教育訓練を受けていただきます。教育訓練は実際の透析治療とともに個々の患者さんの進行状況に合わせて行います。透析に必要な機器は、病院からお貸しします。在宅血液透析を開始された多くの患者さんは、自由な時間に透析を行うことにより、フルタイムの仕事が可能となり社会復帰されています。この他、自宅で透析を行うことで家族との交流の時間が得られ、個人のライフスタイルに柔軟に対応することが可能となります。在宅血液透析を行っている患者さんの中には、1週間に週5~6回透析を行っている方もいらっしゃいます。透析回数や、透析時間を増やし、充分な透析を行うことで、体内に過剰な水分や老廃物が蓄積している時間を短くすることができます。これらは結果として貧血や高血圧、体調の大幅な改善、長期合併症の予防が期待されます。更に、病院での血液透析療法に比べて食事制限も少なくなり、体力の増強、免疫力の向上が得られ健康を維持することが可能となります。実際、在宅血液透析を行っている患者さんからは「顔色がよくなったって言われる」「正社員へ復帰した」「自分が決めた時間に透析ができるから気兼ねがない」という言葉が聞かれます。国内で在宅血液透析を実施している患者さんは、2012年度末で394名と透析治療全体の約0.1%と非常に少なく、認知度もまだまだ高いとは言えません。在宅血液透析を希望される患者さんから「うちは一軒家じゃないから・・・」といった声が聞かれましたが、アパートやマンション等の集合住宅でも問題無く行うことができます。
健康な人の腎臓は24時間休みなく働き続けています。週3回の血液透析ではこの腎臓の働きを代行するにまだまだ充分とは言えません。私たちが考える理想の透析ライフとは、よく食べ、よく運動(仕事)をし、よく透析をする。これらの条件を満たす治療法が在宅血液透析だと考えます。

在宅血液透析の導入基準

  • 本人の強い希望があること
  • 介助者(血縁関係)が確保され、同意がある事
  • 介助者以外の家族も協力的である事
  • 社会復帰の意欲がある事
  • 自己穿刺ができる事
  • 透析機器、透析に必要となる医療材料を置くことができる事
  • 重い合併症がない事(心疾患)
  • 自己管理ができる事
     

在宅血液透析を開始するまでの流れ


※患者さんの訓練状況により訓練日数は前後します。介助者の方の訓練は、最低1回は透析時に来院していただき訓練を行います。もちろん毎回訓練に参加される事も可能です
 

在宅血液透析の利点と欠点

<利点>

  • 好きな時間に透析を行う事ができる(当院では365日24時間体制を取っています)
  • 透析の回数、時間を増やす事ができる
  • 長期合併症の予防
  • 施設透析と比べると、食事制限を緩和する事ができる
  • 通院の回数が少ない(月1回から2回の受診)

<欠点>

  • 自己穿刺
  • 毎月の光熱費等の費用
  • 医療資材の置き場所
  • 医療廃棄物の破棄方法
  • 水漏れ等のリスク
  • 血圧低下等時等患者で対応が必要

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