• 03-5615-1566
  • [ご予約]透析:メール・電話可/内科:電話のみ
  • ※内科は前日までの予約制です

コラム

知識透析

透析中の眠れない夜に|安眠のために見直したい生活習慣

透析中の眠れない夜に|安眠のために見直したい生活習慣

夜に眠れない、途中で目が覚める──透析患者さんの多くが感じる悩みです。ここでは、睡眠環境と生活リズムを整えるための実践的な方法を紹介します。

なぜ透析患者は眠れなくなるのか

透析による体内リズムの変化、薬の影響、ストレスなど、原因は複数あります。眠れない日が続くときは生活リズムを一度リセットすることが大切です。

主な原因 内容 改善のヒント
透析後の倦怠感 体温低下と疲労の残り 就寝前の軽いストレッチ
薬の影響 利尿剤・降圧剤など 医師に服薬時間を相談
精神的ストレス 不安・焦り 吸法・音楽などで緩和
睡眠環境 乾燥・冷え 室温・湿度を調整

睡眠リズムを整える工夫

快眠のための5つのルール

寝る・起きる時間を一定にする

日中に軽く体を動かす

就寝前1時間はスマホを見ない

温かい飲み物で体を緩める

昼寝は30分以内にする

寝室環境を整えるポイント

項目 理想条件 補足
室温 18〜22℃ 寒暖差で目覚めないよう注意
湿度 50〜60% 加湿器や洗濯物の室内干しで調整
照明 就寝前は間接照明に 強い光は体内時計を乱す
静かな環境を維持 生活音が気になる場合は耳栓も可

食事と睡眠の関係

眠りの質を高めるには、夕食の時間と内容が大きく関わります。特に透析を受ける日や運動量が多い日は、消化の良い食事を意識することが大切です。

理想的なのは、就寝の3時間前までに軽めの夕食を終えること。魚や豆腐など胃に負担をかけないメニューが向いています。揚げ物や脂っこい料理は消化が遅れ、寝つきを悪くする原因になります。

一方、就寝の1時間前には白湯やカフェインレスのお茶など、温かい飲み物を少しとるのが効果的です。体が内側から緩み、自然な眠気を促してくれます。甘い飲み物は血糖の上下で眠りを浅くすることがあるため、糖分のとりすぎには注意しましょう。

眠れないときの対処法

眠れない時間が続くときは、無理に寝ようとせず、一度起きて気分を切り替えることが効果的です。

眠れない夜のチェックリスト

  • スマホやテレビを消す
  • 深呼吸を10回
  • 温かい飲み物を少し飲む
  • 軽く体を伸ばす
  • 30分経っても眠れなければ一度照明をつけて本を読む

まとめ

眠れない夜が続くときは、焦らず生活全体を少しずつ整えることが大切です。就寝前の過ごし方や食事のタイミング、室内環境を工夫するだけでも、眠りの深さは変わります。

大切なのは「眠れない自分を責めないこと」。体のリズムを見直しながら、無理のないペースで整えていきましょう。

よくある質問(FAQ)

  • 透析後に眠くなるのは問題?

    自然な反応ですが、昼寝しすぎると夜眠れなくなるため30分以内に。

  • 寝る前に薬を飲むのは避けるべき?

    医師の指示があればOK。眠気や倦怠感が強い場合は調整を相談しましょう。

  • 寝酒は眠りに良い?

    一時的に眠くなりますが、眠りが浅くなるためおすすめしません。

  • 透析日と非透析日で寝る時間がずれる場合は?

    なるべく同じ時間に整えるよう意識しましょう。

  • 夜中にトイレで目が覚めるのを防ぐには?

    就寝2時間前の水分摂取を控えると改善します。

  • 睡眠薬を使うのは危険?

    自己判断で使用せず、医師に相談すれば安全な範囲で処方されます。

  • 眠れない日が何日続いたら受診?

    1週間以上続く場合は主治医に相談を。生活リズムや薬の調整が必要です。

予約・問い合わせページ