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知識透析

春の花粉シーズンを快適に|透析とアレルギー症状との付き合い方

春の花粉シーズンを快適に|透析とアレルギー症状との付き合い方

春の花粉シーズンは、「鼻水・くしゃみ・目のかゆみ」がつらいだけでなく、睡眠不足やだるさにつながり、透析中の体力をじわじわ削りやすい時期です。ただ、マスクや生活の工夫、薬の使い方を少し整えるだけでも、「去年よりラクだった」と感じられる可能性は十分あります。

この記事では、40〜80代で透析を受けている方とご家族に向けて、花粉の季節を少しでも快適に過ごすためのポイントを整理します。ここでお伝えする内容は一般的なお話なので、薬の選び方や使い方については、必ず主治医・薬剤師の指示を優先してください。

花粉シーズンに体調が崩れやすい理由

春先は、スギやヒノキなどの花粉が飛ぶだけでなく、朝晩と日中の寒暖差や気圧の変化が大きく、からだにとっては負担の多い季節です。透析中の方は、もともと心臓や血圧・呼吸器に気をつけていることが多く、そこに「くしゃみ・鼻づまり・目のかゆみ・咳」が重なると、眠りが浅くなったり、透析中に余計に疲れやすくなったりすることがあります。

また、鼻が詰まると口呼吸になりやすく、のどが乾燥しやすくなることで、風邪や気道感染につながる場合もあります。「花粉症だから仕方がない」で終わらせず、できる範囲の対策を組み合わせていくことが大切です。

日常生活でできる花粉対策

薬を使う前に、まずは「花粉をできるだけ体の中に入れない」「家の中に持ち込まない」工夫から始めてみましょう。

症状ごとの花粉対策のイメージ

気になる症状 悪化しやすい場面の例 家でできる工夫の例
鼻水・鼻づまり 外出時にマスクなしで長時間いる 外ではマスク+メガネ/帰宅後すぐにうがい・洗顔をする
目のかゆみ 目をこする・コンタクトで長時間過ごす できればメガネに切り替える/人工涙液タイプの目薬で洗い流す
のどのイガイガ 口呼吸が多い・乾燥した部屋で過ごす 加湿器や洗濯物の室内干しで湿度を保つ/就寝前のうがいを習慣にする
皮膚のかゆみ 花粉のついた衣類のまま長時間過ごす 上着は玄関で脱ぐ/顔や首まわりを帰宅後すぐに洗う

すべて完璧に行う必要はありません。「マスクを忘れない」「帰ったらすぐ洗顔と手洗いだけはやる」など、自分にとって続けやすいルールを1〜2個決めておくだけでも違いが出やすくなります

花粉症の薬を使うときのポイント

市販の飲み薬や点鼻薬・点眼薬は手軽ですが、透析中の方では「眠気」「口の渇き」「他の薬との飲み合わせ」など、気をつけたい点がいくつかあります。自己判断で量を増やしたり、複数の薬を組み合わせたりすると、思わぬ副作用につながることもあるため、「花粉症の薬を始めたい」「今使っている薬を変えたい」と思った時点で、主治医や薬剤師に相談するのがおすすめです。

また、症状が強くなる前の段階で飲み始めると、効き目が安定しやすい場合もあります。眠気が出やすい薬の場合は、仕事や車の運転に支障がないかも含めて、事前に確認しておきましょう。

透析日・非透析日の過ごし方の工夫

花粉シーズンは、透析室の行き帰りや待ち時間の過ごし方もひと工夫することで、負担を減らせます。透析の前後は体力を消耗しやすいため、「花粉が多い時間帯の長時間外出は避ける」「送り迎えが可能なら家族に協力してもらう」など、負担を分散させていきましょう。待合室ではマスクの着用を続け、可能であれば席を少し離して座るなど、感染症予防も意識しておくと安心です。

非透析日は、体調が良いタイミングで短時間の外出や運動を取り入れつつ、花粉の多い時間帯(風の強い日中など)をあえて外す工夫も役立ちます。「どの時間帯なら動きやすいか」を、透析スタッフと一緒に確認してみてください。

まとめ:花粉症とも“ほどよい距離感”で付き合う

花粉の季節になると、「またこの時期が来た」と気持ちが重くなる方も多いと思います。ただ、花粉症はゼロか100かではなく、「症状を少しでも軽くする」「つらい時間を短くする」ことを目標にするだけでも、日々の負担はだいぶ違ってきます。生活の工夫・マスクやメガネ・薬の使い方を組み合わせながら、自分に合った対策を少しずつ見つけていきましょう。

当クリニックでも、花粉症の相談や薬の調整について、主治医・看護師・薬剤師と連携しながら対応しています。「市販薬でよいのか不安」「どの症状を優先して抑えるべきか分からない」といったお悩みがあれば、透析中や外来の際に、遠慮なくご相談ください。

よくある質問(FAQ)

  • 市販の花粉症薬を飲んでも大丈夫ですか?

    透析中の方でも使える薬はありますが、種類によって向き・不向きがあります。自己判断で選ぶより、必ず主治医や薬剤師に相談してから使うようにしてください。

  • 目薬や点鼻薬なら、腎臓への影響は少ないですか?

    飲み薬に比べると全身への影響は少ないとされますが、それでも成分によって注意が必要なものもあります。新しく使う場合は、念のため医療者に確認しておくと安心です。

  • 花粉症の症状がつらい日は、透析を休んだほうがいいですか?

    基本的には、花粉症だけを理由に透析を中止することはあまりありません。どうしても体調がつらい場合は、自己判断で休まず、まず透析施設に相談してください。

  • マスクを長時間つけていると息苦しくなります。どう工夫すればいいですか?

    自分の顔に合ったサイズを選ぶ、耳が痛くなりにくいタイプを使うなどで負担を減らせることがあります。屋外で人が少ない場所では、一時的にマスクを外して深呼吸する時間を作るのも一つの方法です。

  • 花粉症があると、将来の腎臓や透析に悪影響はありますか?

    花粉症そのものが直接腎臓を悪くするわけではありませんが、睡眠不足や体力低下につながることはあります。症状を放置せず、無理のない範囲で対策していくことが大切です。

  • くしゃみのときにシャントに力がかかって心配です。問題ありませんか?

    一瞬の力みだけで大きなトラブルにつながることは多くありませんが、心配な場合はシャント側の腕を軽く支えるなどしてみましょう。痛みや違和感が続くときは、早めにスタッフに相談してください。

  • 花粉症か風邪か分からないとき、どう見分ければいいですか?

    目のかゆみや透明な鼻水が中心なら花粉症の可能性が高く、発熱や強いだるさを伴う場合は風邪や感染症のこともあります。自己判断せず、気になる症状があれば受診を検討しましょう。

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